「ほんとうは」みんなの側で一緒に塗り絵がしたかっただけなのに。「ほんとうは」大好きな○○さんにすごいねってほめてもらいたかっただけなのに。「ほんとうは」ありがとうね、という気持ちを伝えたかっただけなのに。
たまご会は、自分の気持ちを言葉で表現することが苦手な方が多く通われている施設です。伝わらない「ほんとうは」の気持ちは、思わぬ方向に転化することもしばしばあります。
しかし一方で、まったく別の誰かが、伝えたかった「ほんとうは」の気持ちを表現し、私たち職員へ気づきの機会をあたえてくれることも珍しくありません。

『障害者活動センターたまご』の特徴をひと言で表現すると「多様性」と言えるのかもしれません。年齢や住んでいる地域もさまざま。もちろん一人ひとりの特性もさまざまです。「ほんとうは」の気持ちに気づけるのは、個人と個人の関係では得られにくい集団の力が影響しているのだと感じます。
これからどうなるのか、どうなろうとしているのか、不安は多くありますが、たまご会の集団＝仲間の力を信じながら、私たちの取り組みをホームページを通じてみなさまへお伝えできたらと考えています。